7月の施設勉強会 【浮腫】

 今回の勉強会の内容は「浮腫」についてでした。

 高齢者における浮腫の発現頻度は約1割で、貧血や変形性関節症と同程度である。加齢に伴う生理的変化として毛細血管内圧が変動しやすくなること、間質成分の変化や組織圧の低下が起こること、肝臓でのアルブミン合成能の低下や異化亢進により血清アルブミン濃度が低下するため血漿浸透圧が低下して来ること、動脈血酸素分圧の低下や神経細胞の変性により血管の浸透圧が亢進すること知られており、さらに高齢者に多い疾患の影響が加わると容易に浮腫をきたしてしまう。

 高齢者における浮腫は必ずしも全身の体液が増加してしていない場合や血管内脱水を合併している場合があるため、容易に利尿剤で治療することは避けるべきである。

riha yamada

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ケアコミニュティ淀 京都市伏見区淀にある介護老人保健施設です。 photo:秋の運動会